お知らせ


コロナ禍におきまして、長らく開催ができませんでしたシンポジウムでしたが、この度開催することとなりました。

今回のシンポジウムテーマは、「動物園のふれあいと福祉」です。

我が国の動物園が社会から必要とされ、社会に必然の施設となるためには、どういった制度設計が必要なのか。動物園における生物多様性の保全に対する調査・研究において我が国は、十分にその責任を国際社会に対して果たせているのか。環境教育とレクリエーションとの整合性はどうか、バランスはとれているのか。単なる可愛い、面白いの展示に陥ってはいないか。

こういった視点での検証は、今後の我が国の動物園政策を考えて行くうえでは必須なテーマであると考え、当該企画とした次第です。

今回は、特に動物園における「動物福祉」に焦点を当てて当会会員が講義し、それを踏まえてフロアとのディスカッションを展開したいと考えています。

今回は、会場を東京動物専門学校 八千代キャンパスで開催いたしますが、会場でのご視聴は東京動物専門学校学生に限らせていただきます。一般の方におきましては、ZOOMでのオンライン参加をご用意させていただいております。
ご希望の方は、下記のボタンよりお申し込みください。


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シンポジウム参加者の方へ:オリジナル 竹紙ファイルフォルダ

特定非営利活動法人国立動物園をつくる会主催 第15回 シンポジウム 『動物園のふれあいと福祉』にて、お申し込み一般の方先着30名に国立動物園をつくる会オリジナル 竹紙ファイルフォルダをプレゼントいたします。

国立動物園をつくる会は、脱プラスチックを掲げて100%竹からつくった自然素材を使い、接着剤も使用せず書類を収納できるファイルフォルダをつくりました。素材の竹紙は、日本各地に拡がる放置竹林が山の土砂災害へつながり、環境や生物への影響も問題となっていることから、放置竹林の竹を利用して紙にすることに取り組み開発されたものです。(開発企業・中越パルプ工業株式会社)表の絵は絵本作家のあべ弘士氏の2種類があります。



スケジュール


特定非営利活動法人国立動物園をつくる会主催 第15回 シンポジウム

場所:東京動物専門学校 八千代キャンパス 302 大教室
〒276-0046 千葉県八千代市大和田新田1093-8
最寄り駅・東葉高速線(八千代緑ヶ丘駅徒歩)より徒歩約15分
ホームページ
https://tokyowildlife.ac.jp/
※会場でのご視聴は東京動物専門学校学生に限らせていただきます。

日時:2022年12月11日(日)13:00~17:00

一般ZOOM参加費:1000円
ただし東京動物専門学校の学生・関係者のみ無料

テーマ:『動物園のふれあいと福祉』

主催:特定非営利活動法人 国立動物園をつくる会
共催:東京動物専門学校
後援:公益社団法人 日本動物園水族館協会



13:00
開会挨拶
小菅 正夫 代表
(特定非営利活動法人 国立動物園をつくる会代表・札幌市環境局参与円山動物園担当・北海道大学客員教授)


13:10
特別講義 1(40分)
今井 裕太 氏(絵描き・中学校講師)

「ヒト、動物園にふれあう動物園の人類学ことはじめ」

13:50
特別講義 2(40分)
小菅 正夫 代表(特定非営利活動法人 国立動物園をつくる会代表・札幌市環境局参与円山動物園担当・北海道大学客員教授)

「札幌市動物園条例の中で、ふれあいはどう規定されるか」

15分休憩
  
14:45
特別講義 3(40分)
あべ 弘士 氏(絵本作家・元旭山動物園飼育員)

「飼育係がいちばんのふれあい」

15:25
特別講義 4(40分)
成島 悦雄 氏(元日本動物園水族館協会専務理事)

「動物園動物のふれあい活動、これまでとこれから」

15分休憩

16:20
質疑応答

16:50
閉会の挨拶
岩野 俊郎 氏(獣医師・到津の森名誉園長)



17:00 終了


※内容、時間が変更になる場合がございますのでご了承ください。
シンポジウムへのZOOM参加の申込は申込サイトにてお願いいたします。


◆注意事項
以下のような行為がありましたら、運営側の判断で退場させていただくことをご了承ください。
・販売、宣伝や宗教等の勧誘を目的とした参加
・他参加者から連絡先を聞き出す行為
・登壇者や他参加者への迷惑行為や誹謗中傷するような行為
・法律及び公序良俗に反する行為
・イベントの運営に支障をきたす迷惑行為

◆その他
・ZOOMによるオンライン講座です。事前にZOOMアプリをダウンロードしておいてください。
・開始時刻まで待機室でお待ちください。
・お申込み時と同じお名前が表示されるよう設定をお願い致します。
・可能であればカメラオン(顔出し)、ミュートでの参加をお願い致します。
※登壇者に対するご質問に関してはチャットなどを介して行う予定です。


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小菅 正夫 代表(特定非営利活動法人 国立動物園をつくる会代表・札幌市環境局参与円山動物園担当・北海道大学客員教授)

小菅 正夫 代表(特定非営利活動法人 国立動物園をつくる会代表・札幌市環境局参与円山動物園担当・北海道大学客員教授)


今井 裕太 氏(絵描き・中学校講師)

今井 裕太 氏(絵描き・中学校講師)


あべ 弘士 氏(絵本作家・元旭山動物園飼育員)

あべ 弘士 氏(絵本作家・元旭山動物園飼育員)


成島 悦雄 氏(元日本動物園水族館協会専務理事)


岩野 俊郎 氏(獣医師・到津の森名誉園長)

岩野 俊郎 氏(獣医師・到津の森名誉園長)


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当会副代表の岩野俊郎到津の森園長が、この度園長を退任するにあたり、去る3月26日に「動物園と私」というタイトルで記念講演会が開かれました。その模様を少しまとめてお伝えしたいと思います。

岩野園長は、1972年に到津の森公園の前身である到津遊園(西鉄)に入社し、1997年に園長に就任、2000年の閉園を経て、2002年の到津の森公園の開園により園長を再任し、これまで50年間、園長としては20年間動物園と関わってこられました。



講演会では、「固定概念(ステレオタイプ)」を切り口に、自身がどのようなポリシーを持って、動物園に関わってきたかを熱弁されました。

到津遊園から到津の森公園になる際に、敷地は同じで・動物頭数が半分・遊具が5種に激減し、これからどう園をつくっていくかを突きつけられました。これが、動物園人生のターニングポイントになったと話し、「動物園の固定概念を変えないといけない」と思い立ったそうです。岩野園長の場合、それは人気動物を飼うことや人気動物園の展示を真似することではありませんでした。これらは、一過性のもので、お客さんが来なくなっても、動物園ではその先もずっと飼育し続けなければなりません。



「二番煎じではなく、オリジナリティを活かした動物園」をつくるためにしたのは、原点回帰です。到津の森公園は、「緑と動物園」を残したいという、北九州市民の26万人の署名活動によって開かれた園です。その市民の声に答えるためには、「動物にこだわるのではなく、四季を再現した森をつくり、あそこに行ってよかった・おもしろかったと思える環境をつくること」だと考え、園づくりをしました。またこの環境は、人は一生の内に3回動物園に行く(しか行かない)という言葉がありますが「四季ごとに1年で4回動物園を楽しむ」ことができ、「こんな動物園がある街に住んでみたいと思うことは、動物園がその街のクオリティを上げることにもつながる」と話していました。



最後に、梅原猛さんの哲学者の仕事は今の世の中の真理を検証することという言葉や、人類の起源を探る研究がDNA鑑定によって変化してきたことを例に挙げ、「動物園の考え方も、時代時代で何が必要かを問いかけ、検証しなくてはならない」と語りました。そして、現在精力的に取り組む洋書の翻訳作業を紹介し、新しいことを勉強し、知ることが「動物園はこうあるべきだという固定概念を変え、 同じところをグルグル回る常同行動から抜け出すことになる」と締め括りました。



質疑応答の後に、盟友であり当会代表の小菅正夫元旭山動物園園長からの手紙が読まれ、目頭を熱くされる姿がありました。

講演会の中で「千尋の谷」という表現がありましたが、これまでに閉園と開園という谷を飛び越えた園長がおられたでしょうか。岩野園長はこの二度の谷を飛び越えて、常同行動から抜け出しました。そして、その谷に橋をかけ、私たちに新しい動物園の景色を見せてくれました。4月からは、名誉園長として到津の森公園を見守るとともに、この橋をもっと渡りやすくしてもらえることを願います。 岩野園長、お疲れ様でした!

(文責:今井)



2010年7月から続く朝日新聞社の言論サイトである「論座(旧WEBRONZA)」にて、当委員の諸坂佐利 氏(神奈川大学 准教授 国立動物園をつくる会事務局)が寄稿しております。

『身寄りなきネコが問いかける「動物愛護法の矛盾と欠陥」〜公害・感染症・生態系破壊の温床ともなり得るわが国の欠陥制度をめぐって〜』というテーマで、現行の動物愛護法についての問題点を指摘したものとなっております。

この機会に是非ご覧ください。よろしくお願いします。

身寄りなきネコが問いかける「動物愛護法の矛盾と欠陥」〜公害・感染症・生態系破壊の温床ともなり得るわが国の欠陥制度をめぐって〜

以下のページから内容がダウンロードできます。こちらもご覧ください。
もろさかさんの動物と法学|身寄りなきネコが問いかける「動物愛護法の矛盾と欠陥」-論座



平素より大変お世話になってございます。
今般の新型コロナウィルスの感染拡大について、現時点では収束の見通しはおろか、首都封鎖の瀬戸際まで来ております。こういった状況の中で各種イベントは軒並み中止の判断をしているわけですが、本会の5月9日に日本獣医生命科学大学で開催予定のシンポジウムも、無期限延期の対応とさせていただきます。
皆様におかれまして、すでにご参加のお申し込みをなさった方も多数おられ、大変心苦しく存じますが、今般の時世を考慮いたしますと、やむを得ないものと考えております。なお、今回の判断は、あくまでも「無期限延期」であり、「中止」ではございません。すなわち開催時期のみを再度検討するだけですので、開催場所、登壇者、内容に関しましては、現時点では変更なしという方向で考えてございます。

なお、参加費をすでにお振込みの方々へは、これから返金の手続に入りたいと存じます。

みなさまのご理解とご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
また、今後とも本会の活動につきましても、引き続きのご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

何かご不明な点等ございましたら、なんなりと事務局までご連絡をいただきたく存じます。


NPO法人国立動物園をつくる会

代表 小菅 正夫



今回のシンポジウムのテーマは、『日本の動物園の必要性を改めて考える・パート2』といたしました。
動物園は今後どうあるべきか?を改めて、日本獣医生命科学大学にて議論できたらと考えております。

現在確定の情報のみとなっておりますが、確定次第アップしていきますので、どうぞ奮ってご参加のほどお願い申し上げます。


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シンポジウム参加者の方へ:オリジナル 竹紙ファイルフォルダ

特定非営利活動法人国立動物園をつくる会主催 第15回 シンポジウム 『日本の動物園の必要性を改めて考える・パート2』にて、参加者の方に国立動物園をつくる会オリジナル 竹紙ファイルフォルダをプレゼントいたします。

国立動物園をつくる会は、脱プラスチックを掲げて100%竹からつくった自然素材を使い、接着剤も使用せず書類を収納できるファイルフォルダをつくりました。素材の竹紙は、日本各地に拡がる放置竹林が山の土砂災害へつながり、環境や生物への影響も問題となっていることから、放置竹林の竹を利用して紙にすることに取り組み開発されたものです。(開発企業・中越パルプ工業株式会社)表の絵は絵本作家のあべ弘士氏の2種類があります。



スケジュール


特定非営利活動法人国立動物園をつくる会主催 第15回 シンポジウム

場所:日本獣医生命科学大学(具体的な講堂につきましては3月下旬に決定)
〒180-0023 東京都武蔵野市境南町1丁目7−1
ホームページ
https://www.nvlu.ac.jp/

日時:2020年5月9日(土)13:00~17:00

参加費:1000円
ただし日本獣医生命科学大学の学生のみ無料(会場入り口で学生証を提示して下さい)

テーマ:『日本の動物園の必要性を改めて考える・パート2』

共催:日本獣医生命科学大学付属ワイルドライフ・ミュージアム 
後援:公益社団法人日本動物園水族館協会(予定)

懇親会の方も希望者の方は受付しております。
申し込みサイトの方でお申し込みください。
参加費:4,000円(事前)5,000円(当日)



13:00
開会あいさつ・シンポ趣旨説明
小菅 正夫 代表
(札幌市環境局参与円山動物園担当・北海道大学客員教授)


13:15
基調講演1(30分)
島 泰三(動物学者・日本アイアイファンド 代表)

「アイアイを助けよう」

13:50
基調講演2(30分)
牛田 一成(中部大学 創発学術院・応用生物学部 教授)

「野生復帰を目指した動物飼育の課題と展望」
  
14:30
基調講演3(30分)
太田 能之(日本獣医生命科学大学 応用生命科学部 教授)

「テーマ未定」

15:10
基調講演4(30分)
金子 美香子(公益財団法人東京動物園協会 東京都多摩動物公園 副園長兼飼育展示課長)

「テーマ未定」

15分休憩

15:55
総合討論
パネリスト
島  泰三(動物学者・日本アイアイファンド 代表)
牛田 一成(中部大学 創発学術院・応用生物学部 教授)
太田 能之(日本獣医生命科学大学 応用生命科学部 教授)
金子 美香子(公益財団法人東京動物園協会 東京都多摩動物公園 副園長兼飼育展示課長)
土田 さやか(中部大学 創発学術院 特任講師)
司会・ファシリテーター:川中嶋 良雅 (特定非営利活動法人 国立動物園をつくる会メンバー)


16:50
閉会の挨拶(今秋のシンポの予定など)
岩野 俊郎(獣医師・到津の森園長)



17:00 終了


※内容、時間が変更になる場合がございますのでご了承ください。
シンポジウムへの参加の申込は申込サイトにてお願いいたします。


申し込みはこちら >>


島  泰三(動物学者・日本アイアイファンド 代表)


牛田 一成(中部大学 創発学術院・応用生物学部 教授)


太田 能之(日本獣医生命科学大学 応用生命科学部 教授)


金子 美香子(公益財団法人東京動物園協会 東京都多摩動物公園 副園長兼飼育展示課長)


土田 さやか(中部大学 創発学術院 特任講師)


小菅 正夫 代表 (札幌市環境局参与円山動物園担当・北海道大学客員教授)


岩野 俊郎(獣医師・到津の森園長)


川中嶋 良雅 (特定非営利活動法人 国立動物園をつくる会メンバー)


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