特定非営利活動法人国立動物園をつくる会主催 第16回 シンポジウム 『これからの動物園のあり方』
いつもあたたかいご支持をいただき、国立動物園をつくる会は、挑戦を続けております。
昨年のシンポジウムで「動物園でのふれあいと動物福祉」について議論し、その中で国立動物園の設置が動物園の統一性を確立する有効な手段であるとの結論を得ました。しかし、その達成には、皆様一人一人が動物園の現状と改革の必要性を理解し、支えてくださることが欠かせません。
今回、私たちは「これからの動物園のあり方」をテーマにしたシンポジウムを、中部大学で、野生動物の腸内細菌学の権威、牛田先生の協力の下に開催します。対面参加とWeb参加の両方を可能にしたこのシンポジウムでは、我々の見据える将来の動物園像を議論します。
今こそ、動物園が変革へ向けて一歩を踏み出す時です。その道のりを共有するために、是非とも多くの皆様のご参加をお待ちしております。この一緒に進むことで、私たちは新しい動物園の形を共に創り上げることができます。
ご希望の方は、下記のボタンよりお申し込みください。
シンポジウム参加者の方へ:オリジナル 竹紙ファイルフォルダ
特定非営利活動法人国立動物園をつくる会主催 第16回 シンポジウム 『これからの動物園のあり方』にて、お申し込みオンライン参加の方先着50名に国立動物園をつくる会オリジナル 竹紙ファイルフォルダをプレゼントいたします。
国立動物園をつくる会は、脱プラスチックを掲げて100%竹からつくった自然素材を使い、接着剤も使用せず書類を収納できるファイルフォルダをつくりました。素材の竹紙は、日本各地に拡がる放置竹林が山の土砂災害へつながり、環境や生物への影響も問題となっていることから、放置竹林の竹を利用して紙にすることに取り組み開発されたものです。(開発企業・中越パルプ工業株式会社)表の絵は絵本作家のあべ弘士氏の2種類があります。
スケジュール
特定非営利活動法人国立動物園をつくる会主催 第16回 シンポジウム
場所:中部大学(55号館・5511講義室)
〒487-0027 愛知県春日井市松本町1200
最寄り駅
◉JR神領(じんりょう)駅下車(名古屋駅より「普通列車」で約26分)
北口「中部大学バスのりば」から約10分
※現金・ICカードで乗車できる車両は、名鉄バス(赤色)のみとなります。
◉JR高蔵寺駅下車(名古屋駅より「快速列車」で約26分)
北口8番のりばより名鉄バス「中部大学」行に乗車
◉愛知環状鉄道高蔵寺駅下車(岡崎駅より約1時間、新豊田駅より約30分)
北口8番のりばより名鉄バス「中部大学」行に乗車
ホームページ
https://www.chubu.ac.jp/
日時:2023年7月15日(土)13:00~17:00
一般・学生参加費:1000円
一般ZOOM参加費:1000円
ただし中部大学の学生・関係者のみ無料
テーマ:『これからの動物園のあり方』
主催:特定非営利活動法人 国立動物園をつくる会
後援:公益社団法人 日本動物園水族館協会
お車で当日会場へ来られる参加者様へ
中部大学は7月15日、土曜日は休校のため、
お車での入門が出来ない場合があります。
最寄りの駐車場をご利用にてご来校ください。
13:00
開会挨拶
成島 悦雄 氏
(日本動物園水族館協会顧問、元東京都井の頭自然文化園園長)
13:10
特別講義 1(80分)
アイデア豊富な元園長
岩野 俊郎 氏(獣医師、元・到津の森公園 園長)
と
動物園をつくる達人
松崎 淳 氏(株式会社 TONZAKOデザイン 代表)
15分休憩
14:45
特別講義 2(40分)
動物園を楽しむ達人“K”
木村 淳子 氏
と
動物園をめぐる達人“M”
松本 信子 氏
15:25
特別講義 3(40分)
動物と会話する絵本作家
あべ 弘士 氏(絵本作家・元旭山動物園飼育員)
と
動物園の未来を考える皆様
会場の皆様
15分休憩
16:20
質疑応答
16:50
閉会の挨拶
岩野 俊郎 氏(獣医師・到津の森名誉園長)
17:00 終了
※内容、時間が変更になる場合がございますのでご了承ください。
シンポジウムへの会場の参加・ZOOM参加の申込は申込サイトにてお願いいたします。
◆注意事項
以下のような行為がありましたら、運営側の判断で退場させていただくことをご了承ください。
・販売、宣伝や宗教等の勧誘を目的とした参加
・他参加者から連絡先を聞き出す行為
・登壇者や他参加者への迷惑行為や誹謗中傷するような行為
・法律及び公序良俗に反する行為
・イベントの運営に支障をきたす迷惑行為
◆その他
・ZOOMによるオンライン参加の方は、事前にZOOMアプリをダウンロードしておいてください。
・開始時刻まで待機室でお待ちください。
・お申込み時と同じお名前が表示されるよう設定をお願い致します。
・ZOOMはミュートでの参加をお願い致します。
※登壇者に対するご質問に関してはチャットなどを介して行う予定です。
第16回 シンポジウムを開催するにあたって
国立動物園をつくる会の活動は、Covid-19の蔓延によって、シンポジウムの休止を余儀なくされてしまいました。2020年5月9日に日本獣医生命科学大学で開催予定だった第15回シンポジウムも無期延期という判断をせざるをえませんでした。登壇を了承していただいた専門家の皆さまには、なるべく早く開催する予定だと伝えていたのですが、延期も2年間となると、さすがにこれ以上お忙しい講師の方々に予定を空けておいていただくこともできず、Covid-19の収束が期待されてきた昨年12月11日に、改めて東京動物専門学校において、昨今の動物園界で様々な議論が巻き起こっている動物福祉に関連して、「動物園でのふれあいと動物福祉」というテーマを設けて開催させていただきました。当日は、当会会員4名が登壇し、在校生は対面で144名、一般の方はZOOMで58名の人々に参加していただきました。会場からの質問も多くあり、議論ができたことは大きな収穫でした。
我々は、日本各地にある動物園のあり様を見る中で、この統一性の無い状況を変えるには、動物園法による規制が必要だと考え、議論を重ねてまいりましたが、所管官庁も定まらない中、立法へ向かう筋道も見つからず、どうすれば動物園の根本を変えることができるかを考えたとき、お手本となる国立動物園を設置すれば、多くの動物園がそこで示される理念に倣い、統一性を持った動物園群ができるのではないかと考えてきました。つまり、動物園法ができなくとも、国立動物園設置法ができるので、そこに動物園として絶対に必要な設立理念と設置目的が明示されることとなるはずだと考えています。
でも、多くの人々が、動物園の変革を望まなければ、それは実現するはずがありません。我々は、シンポジウムを通して、日本人が日本の動物園の現状を知り、さらにそこには改革が必要という認識の元、それを自分事として後押ししてくれる人々が多く集まってくれることを期待しているのです。誰かが動かないと、日本の動物園は、このままの状態で存在し続けます。そのどこに、どのような問題があるのかをまずは知ってもらいたいと思っています。
今回開催するシンポジウムは、野生動物の腸内細菌学の権威であります牛田先生のご協力で、愛知県の中部大学で開催させていただくこととなりました。今回も対面とWebのハイブリッド開催となります。テーマは、「これからの動物園のあり方」として、演者には我々の見据える将来の動物園像を語って貰う予定です。是非とも多くのみなさんにご参加いただき、議論を通して、動物園が変革へ向かうエネルギーを我々と共有していただければ幸いです。
特定非営利活動法人 国立動物園をつくる会
代表 小菅 正夫
(獣医師、元旭山動物園園長、北海道大学客員教授)